更新が遅れ失礼しました。
マニュアル露出についての話を続けます。
プロが人物などの撮影をする際、露出計を使っているのを見たことがあるだろうか?
この露出計は、被写体の横で被写体に当たっている(入射する)光を計測し、光の量を測定するためのものである。
ここで得た露出値で撮影することで、被写体に対する適正露出を得るのである。
鳥の撮影においても、この露出計を持って歩き、鳥の横に置いて露出を測れば、鳥に対して適正露出値を得ることができる。
でもそれをやっている間に鳥は飛んで行ってしまうが・・・・
そこで、この露出計の代りを一眼デジカメの内蔵露出計で行い、できるだけ正確な適正露出値を得ることが、マニュアル露出撮影の前提となる。
そのためには、鳥をどこで撮影するかを決め、その近くの光の量を一眼デジカメのスポット測光で測光し、露出値を得ればいいのである。
枝の上で撮るならその枝に光があたっていれば、同じくらいの光があたっている場所を選んで測光してみる。(このとき、できれば鳥と同じような色をしたものがあればそこを測光するほうがいい結果が得られる)
あとは、その時のシャッタースピードと、露出F値を、カメラにマニュアル設定して鳥が来たら、シャッターを押せばいいのである。
その鳥が移動しても、同じような条件で光を受けている限り、露出の補正は不要である。
このやり方をマスターすると、露出オーバーやアンダーのトラブルから、かなりの確率で脱出できる。
最初は、なかなかうまく露出を測れなくて、失敗もすることがあるが、写真の成功率は確実にアップすること間違いなしである。
是非、お試しあれ。
写真は、背景が暗く鳥が白っぽく写りやすいので、洞の周りをスポット測光し、マニュアル露出で撮影。