8月の初旬、蒸し暑く薄暗い林の中でアカショウビンの出現を待った。
日数を計算するともうそろそろ巣立ちがあってもおかしくない時期だった。
やがて餌をもったアカショウビンが現れたが、なかなか巣に向かおうとしない。
巣の付近に止まり、一瞬、巣のほうに飛んで行ったが、すぐに飛んで戻ってくる。
餌は銜えたままだ。
これは明らかに巣立ちを促している。
巣立ちをはっきりと見ることができたのは、二羽目が巣立った時だった。
一羽目は知らないうちに巣を出て草むらの中にうずくまっていた。
二羽目の雛は、親を探しておぼつかない飛び方で枝を移っていった
そこへ、親が餌を運んできて、ようやく餌やりシーン。
しかし雛はあまりお腹が空いてなかったのか、積極的に親に寄って行かず、親は餌を銜えたままどこかへ飛んで行った。